日本は、世界でも活躍する製薬会社が複数ある国です。日本の技術力の高さは、欧米諸侯でも有名となっていて、様々な薬が欧米諸国でスタンダードになっています。中でも特に信頼の厚い製薬会社が、大塚製薬株式会社です。大塚製薬は、どのような企業で、どのような活動を行ってきたのかをご紹介していきます。
大塚製薬株式会社の基本情報について
大塚製薬は1964年に設立された製薬会社です。本社は東京都千代田区の神田司町にあります。大塚製薬の代表を務めているのは、代表取締役社長の井上眞さんです。現在の従業員数は5,699名と国内の製薬会社ではトップクラスとなっています。従業員数だけでなく施設の数も国内トップクラスになっていて支店が15ヶ所、出張所が54ヶ所、研究拠点が4ヶ所、工場が8ヶ所と膨大な数となっています。
大塚製薬は大きく分けて2つの事業から成り立っています。1つ目は、様々な病気を完治させるための治療薬の開発、販売などを目的とした医療関連事業、そして2つ目が、健康な状態を維持しつつ、さらに健康になるための製品を開発、提供するニュートラシューティカルズ関連事業です。この2つの事業によって、世界中の人々を健康にするための活動をしているのが大塚製薬という会社なのです。
大塚製薬株式会社の医療関連事業
大塚製薬の医療関連事業は、世界的にも有名な事業となっています。得に近年増加傾向にあるうつ病などに代表されるメンタル系の疾患に効果的な薬の開発には定評があります。今では世界中で服用されるようになった抗精神病薬のエビリファイをはじめ、月に1回だけ注射をすれば、その効果が継続するエビリファイメンテナ、アメリカでも早くに承認された新規抗精神病薬のレキサルティなどを開発することに成功しています。
また、メンタル系の疾患だけでなくガンへのアプローチに効果的な開発も行っています。その中でも最も有名なのがブスルフェクスという造血幹細胞移植前治療薬です。ブスルフェクスは、新時代の骨髄移植前の処置薬として世界50ヶ国以上で利用されています。また、アイクルシグという難治性の慢性骨髄性白血病の治療薬などの開発に成功していて、世界中から注目を集める企業となっています。
大塚製薬株式会社のニュートラシューティカルズ関連事業
大塚製薬のニュートラシューティカルズ関連事業で最も有名なものは、やはりポカリスエットではないでしょうか。ポカリスエットは、運動の後や風邪やインフルエンザなどによる発熱時に頼りになる存在です。熱中症の予防などにも効果的で、多くの方から選ばれています。
ポカリスエット以外にもオロナミンCドリンクやカロリーメイト、SOYJOYなども大塚製薬のニュートラシューティカルズ関連事業になります。大塚製薬のニュートラシューティカルズ関連の活動は、1970年代から行われています。大塚製薬株式会社は、科学的根拠に基づいた美味しくて健康になるアイテムの開発を通じて、日本国内だけでなく、世界中の人の健康維持、健康促進に多大な影響を与えている企業です。